受難日祈祷会

受難日祈祷会

石井智恵美

 今年の受難日祈祷会は、イエスの十字架上の7つのことばの黙想を行いました。それに加えて消火礼拝(ろうそくの火を朗読の後にひとつずつ消してゆく)を行い、朗読の後に讃美歌を歌いました。7つの言葉は次の通りです。

① 「父よ、彼らをお赦しください。自分が何をしているかわからないのです」(ルカ23:33~34)
② 「よく言っておくがあなたは今日、私と一緒に楽園にいる」(ルカ23:43)
③ 「女よ見なさい。あなたの子です」(ヨハネ19:26)
④ 「わが神、わが神、なぜ私をお見捨てになったのですか」(マルコ15:34)
⑤ 「渇く」(ヨハネ19:28)
⑥ 「成し遂げられた」(ヨハネ19:30)
⑦ 「父よ、私の霊を御手に委ねます。(ルカ23:46)

 最後に讃美歌「あなたもそこにいたのか」を歌い、5分間の沈黙の時を持ちました。2千年前イエスが十字架上で命を落とされた夜、遺体を墓に納めた夜を思い起こし、弟子たちや女たちの悲嘆と絶望が胸に迫ってきました。十字架の形においたろうそくの光が消えてしまった中で、その闇の深さを思いました。この深い闇をとおってこそ復活があったことを、改めて心に刻んだ受難日祈祷会でした。