まどを開いて

まどを開いて

石井智恵美牧師

 コロナ禍が始まってからもう1年がすぎようとしています。私が三鷹教会に赴任したのが、昨年の4月ですから、コロナ禍の中で三鷹教会の牧会を任されることになりました。緊急事態宣言下でまさかの日曜礼拝の休止。教会生活の基本である主日礼拝を守ることができなくなる事態がやって来るなんて、誰が予想したでしょうか。
それに伴い、平日の集会も、祝祭日の祝会もなし。互いに交流を深める機会がないまま、信徒にとっても、牧師にとっても困難の多い日々でした。それは今も継続しているのですが。
 そのような中で、ぜひ牧師からのメッセージを発信してほしいという声が挙がり、このエッセイを月一回執筆することにいたしました。教会通信としての井の頭通信があるのですが、もう少し頻繁につながりを感じられるものが欲しいという要望に応えて、月に一回、始めることにいたしました。皆様からの感想等ありましたら、ぜひお寄せ下さい。

 このエッセイのタイトルを「まど」としました。「まど」は、内側の世界と外側の世界をつなぐもの。「まど」を開ければ、光と風がはいってきます。コロナ禍の中で、うつうつとしてしまう私たちの心にも、神さまのさわやかな風が入ってきますように、と言う願いをこめてこのタイトルをつけました。
「まど」から外を眺めれば、さまざまな風景がそこから見えてきます。見知らぬ人が通ったり、季節ごとの花々が咲いていたり、遠くの林や行き交う空の雲も見えます。わたしたちは「まど」を開けることで、外の世界とつながります。そんな風に、私たちの心の「まど」を神さまへ向けて開きましょう。不安や恐れで閉じている心のまどを開いて、イエス・キリストと共に新しい日々へ出かけてゆきましょう。

朝露が輝くドウダンツツジ
朝露が輝くドウダンツツジ